向日葵の事情

向日葵の初恋



「おい、有馬。禅の総長と知り合いなのか?」

晴哉が質問する


禅…やっぱり血は譲れないんだね


「別に…ただの異母兄妹」

そうだよ、ただの…


「なんだよ有馬ぁ。俺達もっと親しい関係だろ?」

「親しい…?どういうこと?」

「黙って!!」


梓の言葉を遮り、時雨を睨んだ

「おぉ、怖い怖い。強気なとこ変わってないね」

「何しに来たの。用ないなら早く帰って。あたしあんたの顔見たくない」


時雨はニタァと笑ってあたしに近寄ってきた

咄嗟に晴哉があたしの前に出る

「おうおう、大事にされてんなぁ。


守られる価値もないくせに」


「……!」

この場にいた全員が息を飲んだ
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