ぶりっ子ちゃんは奴隷



ギィィ………


屋上の扉、重いんだよね。


壊れてるから。


「あ、あそこ!ちょうどいい!」


「本当だ!あったかそう」


あたし達、ピクニック気分!


「ねぇ、翔太くん達に言ってないよね?」


「なにをー?」


「あたしが、わざとぶりっ子やってるって」


「言ってないよ。言ったら終わりじゃん。」


「よかったぁ」


ハッ!?


大きい声で話したけど、誰もいないよね?


周りをキョロキョロと見渡してみる。


いない………


うっかりって時があるからね。
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