ぶりっ子ちゃんは奴隷



「ほら、鈴華のタイプを言ってごらん?
比べてみるよ」



「え………?うん。」



あたしのタイプは………


「紳士的っていうか……優しくて、あたしのことを一番に考えてくれる人っ!ほーら、まったく違うでしょ?
だから、きらい!」


「じゃあさ、ブスか、イケメンだったらどっちがいい?」


は?


「その間!」


「それはなし!
ブサイクか、イケメンだったらって言ってんの!
選択肢は2つ!」


「ま、まぁ………それなら、イケメン……?」


「でっしょー?あ、じゃあさ!身長高いのと、低いの」


「高い……」


「ぶっ、ぶははは!」


な、なに!?


「くくっ………あんたより低い人って、そうそういないよね?……ぶっ……」


そう、あたしは146センチという低身長だ……


「気にしてるんだから、笑わないでよー!」


「ご、ごめん………でも、身長低い方が可愛いよ?」


「はぁ!?身長低かったら、すっごい不便なんだから」


「はぁ………笑い疲れた。
で、話は戻すけど………」


え!?


あたしの言葉はスルー!?


自由だな。


「ほら、遼輔高身長だし、顔かっこいいし」


確かに、アイツはルックスはいいし


身長は184センチという、高身長。


だけど!


「それは外見でしょ!?性格面はどうなるの!?」


「あのさ、イケメンで、高身長で、優しくて、自分の事を一番に考えてくれる人っていないと思う。
現実を見ろ。」


それは!


………いないかもしれないけど


「夢だよ!夢!
とにかく!あたしはアイツが嫌いなの!
アイツの性格はあれだけじゃないし……」


アイツは、女好きだ。


女好きのくせに………


「新城くぅーん!」
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