太陽系な君へ
「こんにちは。今日隣に越してきた斎藤といいます。つまらないものですが、召し上がってくださいね。」
と紙袋を渡された。


「ありがとうございます。一条 ゆい
です。よろしくお願いします。」



「あら、ゆいさんは清秀高校なの?うちの息子も今度入学したのよ~」



制服を着ていたのでわかったみたいだ


でも…斎藤ってあの斎藤君かな…


「もしかして斎藤太陽君ですか?」


おそるおそる聞くと、
斎藤さんは、驚いた顔で答えた。
「そうよ~もしかして太陽と同じクラスなの?」



「はい。隣の席ですよ。」

「あらーそうだったのね!怪我が完治したから明日から学校行けるのよ~良かったらゆいさん、太陽と一緒に行ってくれないかしら?」



いいですよと言いたいところだが、初対面の人と学校に行くなんて、…何を話したらいいのかな…

でも…斎藤君は一人じゃ不安だよね…初めて登校するわけだし


「じゃあ明日の朝、迎えにいかせるわね。7時でいいのかな?」


そうこうしているうちに決められてしまった。



どうしよう 緊張するな……






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