復讐は心の病の仕業
3章
「おかえりなさい。まゆりお嬢様。」

「ただいま。お母様は?」

「今日もお仕事で遅くなるみたいです。」

「そう、分かった。」

私のお母さんは超セレブ警察官。

今日のパトカーもお母さんな呼んでくれたもの。

こんなにみんなから憧れる母親が虐待をするなんて誰もが思わないだろう。

警察に言ったら、みんなからどんな目で見られるのか。

本当に、楽しみすぎる。

「ただいま、まゆり。」

「おかえりなさい。」

「今日は良かったわ。まゆりのおかげで七年前の事件も片付いたわ。」

「そうですか。それは良かったです。」

「もうこんな危ないまねはしたらダメよ。」

「分かりました。」

人間という生き物は、すぐにストレスがたまる。

怒鳴られたり、悪口を言われたり、暴力をふられたり。

ストレスがたまらない人にとっては、たかがこんな事で?って思うのだろうか。

私にはその答えが分からなかった。


岡田シオン様へ。

シオンは、いつでも私の味方でいてくれた。

私がいじめられた時も。

私は、誰にでも立ち向かっていけるシオンに憧れてた。

だけどシオンは笠井たちからいじめを受けるようになった。

こうなったのは私のせいだよね。

ほんとごめん。

私が絶対、復讐するから。

クラスのみんなにけりつけるから。

これで許して。

親友の羽田まゆりより。
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