岡本くんの愛し方








少ししてから唇は離れて、それまでの時間がすごく長く感じた。




「ち、ひろ…くん?」




突然のことで私の頭は混乱。
何が何なのかよく分からないけど、
キスされた、ということだけは分かった。




「……ごめん」




「え?」




「その…いきなり……キスしたから」




未だ顔は近くて、ドキドキは一向におさまらない。




「…大丈夫、だけど…どうして突然…」




「………離したくないって思っただけ」




ドキッ




明らかにさっきよりも鼓動の音が大きくなった。




まさか千尋くんからそんな言葉が聞こえるなんて思っていなかった。




日が経つにつれて、どんどん新しい千尋くんを知っていく。




とてもとても甘くて、優しくて、笑顔が素敵な私の彼氏、岡本千尋くん。









< 121 / 272 >

この作品をシェア

pagetop