歪な愛のカタチ




「香織…本気?」



いつもより優しい声



それが余計に怖い



私は言葉を口にせず

頷いた。


私を強く抱きしめていた腕が緩み

ゆっくり佐々木さんを見た。



いつもより優しい笑顔で


「香織は…俺がいないと生きていけないんだよ」


そう言うと


片手で私の首を掴んだ。



『くっ……あ……』


苦しい……


佐々木さんはさっきと変わらない笑顔


けど…瞳は笑ってない。



「香織…待ってるって言ったよね?」


「あれは、嘘か?」


『も…。ま…てな…い』


そうなんとか言うと


さらに佐々木さんの手にチカラがこもる。


「待つって言ったよな!」

私は恐怖で震えていた。



それに気がついたのか

佐々木さんは手を離してくれた。
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