歪な愛のカタチ




貯金は少なからずある。


部屋を借りても

数ヶ月は暮らせる


その間に仕事を見つければ……


「俺の部屋、使ったらいいよ」


翔くんの言葉に驚く


「何言ってんの!翔も危険だわ」

和美も怒り出す。


「一人でいるより、落ち着くまで誰かと居た方がいいだろ」


翔くん…

翔くんの優しさが嬉しかった。


「和美は寮だし、他に友達って言っても事情しらねぇ奴のとこは、返ってあぶねぇ」


確かにそうだ…

けど、翔くんに迷惑がかかる…


「……わかったわよ、けど香織に手は出さないこと!」


そう言って、和美は納得した。
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