ふたりだけの秘密を
第一章
秘密ってなに?

私の素朴な疑問は、私を変えてしまった、



ここは、私立花山高校。私は、ここの、1年生、

東雲凛。秘密が大好きな女の子です‼

しかし、私は、秘密が好きすぎて、

「あのさ、東雲さんって、子供下ろしたことあんの?」

突然クラスの男子に話しかけられる。

「へっ?ど、どうして?」

意味のわからない質問に戸惑いを覚える。

「だって、そこらの女子が、東雲さんが秘密ばっかりだから
子供くらいって、言ってて。」

「そ、そんなわけないでしょう?や、やだなぁ。」

この通り、噂話が大好きな女の子達の噂のターゲットとなっている有り様。

最初の方は、まだよかったのだけれど、

最近では、

「東雲凛は、男好き」
「東雲凛は、元ヤン」
「東雲凛は、淫乱」

などと、気持ちの悪い噂が絶えなくなってしまった。

今もその真っ最中。

正直面倒。でも、秘密はやめられない。

なんか、秘密ってなに、ミステリアスな雰囲気しない?

それに、よく、小説とかでも、実は、この子には、重大な秘密が…みたいなね。

すっごく、すっっごぉーく、いい気持ちになれるの。

でも、もう一人ぼっちの秘密は飽きてきちゃった。

なんだか、虚しいし、スリルがない。
どこかに私と一緒に秘密を楽しんでくれそうな人、いないかなぁ。
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