初恋も二度目なら
それから1分も経たないうちに、ドアのブザーが鳴った。

「はい、あいつ来た!じゃー作戦通り行くぞ」
「え?作戦って・・・?」
「サヤコちゃんはそこにいてね」とユキオくんは言うと、キッチンの方へ足早に駆けて行った。

私はあたりをキョロキョロ見渡して・・・結局ユキオくんの言うまま、またソファに座りなおした。

「おーす」
「よっ」
「遅かったなー・・てかおまえ、元気ないな。なんかあった?」
「別に」

・・・部長と悠希さんの話声が聞こえてくる。
声だけ聞いてると、全く同じだから一人で会話をしているような感じがする・・あ、でも外見も二人はそっくりだもんね。

なんて思っているうちに、二人はリビングにやって来て・・・。

部長は、ソファから立ち上がった私を見るなり、その場に固まった。
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