黒い羽と嘘と執着

「次朗君?」



「…ん、どうした?」



いつもなら二人を止めに入っているのにどうしたんだろ



「いや、なんかいつもと様子が違ったから体調でも悪いのかなって思って」



「あ、ああ、いや、俺もテストやべぇかもと思ってな」



「え、次朗君って器用そうだからそつなくこなしそうなのに」



「ははっ、それは過大評価しすぎだぜ?」



私はぎこちなく笑う次朗君を見てやっぱり少し様子がおかしいと思った



その日から私は少しだけ次朗君をよく観察するようになった



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