涙色のバレンタイン。






「っ……」



大雅クンは、先輩から欲しいんだ…。


あたし、変に期待してばっかだよね…。





「菊?」


ぼんやりしていると、大雅クンが前を歩いていた。



「あ、ごめん」



「お前もあげるんだろ?本命に」



「………うん」



「しっかし、誰なんだろーな」






興味ないくせに…。




本当に、キミはずるいよ…。


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