セカンド☆ライフ

幕引き

『想像以上だよ唯里君は』

「リンクできたのか?」

『うん、しかも意識を失っても飲み込まれることもなく、途切れることもなく15分ほど維持した上に生還したよ』

「おいおい冗談だろ?セカンドになって一月もならねぇ初心者がそんなことできんのか?」

『普通に考えれば無理だね、でも理論上は不可能ではない』

「理論上っておめぇ」

『でもこれは…唯里君も凄いけど…彼女の方もなかなかどうして…』

「そろそろお前の立場も危ういんじゃねぇか?純流さんよぉ」

『かもね♪』

「まだまだ余裕ってか…化け物め…」

『酷い言われようだなぁ…』

「適切な表現だろ?」

『そんなことより、彼の処分は任せるよ?』

「あぁ、そのお譲ちゃんをやった小物か?」

『僕らセカンドはファーストには不干渉って規則だからね』

「間接的に干渉してりゃ同じことだろうに」

『バレなきゃいいんだよ♪』

「へいへいそうでしたね」

『不満かい?』

「いんや、お前からの見返りを考えりゃ安いもんだ」

『じゃぁよろしくね♪』
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