佐伯さん




「……で、どうすんだ湊」


「決めるのは俺じゃないよ。どうする?総長さん」



言葉を言い切ったあと、

湊は何か思ったように享を見て口元を緩ませていた。




下を向いて考えるようにしていた享は


湊と陽を交互に見据え、一言言い放った。



「行く」



「そうこなくっちゃ」

享がこう言うことをわかっていた様に、

湊は緩ませていた口元にカーブをゆっくり描いた。



< 101 / 102 >

この作品をシェア

pagetop