残業しないで帰りなさい!

目が覚めた時、素肌の翔太くんが隣に寝ていて自分も裸で、なんか一人で照れてしまった。

痛くなかった?って聞かれたら、正直言うと痛かった。今でもじんわり痺れた感じがする。

でも、そんなことを言ったら絶対に気にするから、これは一生秘密にしておこう。一個くらいは秘密があってもいいのです。

それにそんなことなんてどうでもよくなるくらい、翔太くんは私を大事にしてくれた。

私の体を心配しつつ、止められない感じの翔太くんがたまらなかった。
狂おしく求められることが嬉しくて、幸せだと思った。

私、女の子に生まれてきて良かったって、初めて思えた。

そんな風に思えるなんて、そんな風に思える日が来るなんて、嬉しくて幸せで、涙が出た。

それを見て翔太くんは心配してしまったけれど、「嬉しくて幸せなの。あなたに愛されて私、本当に幸せなの」って一生懸命伝えたら、強く強く抱き締められた。

私はあなたに出会えて本当に幸せです。

私は今、私自身を自由に生きている。

女の子であることに罪悪感なんて感じない。
私、女の子に生まれてきて本当に良かった。

私の大好きな翔太くんが、私を大好きと言ってくれる。
私は胸を張って今の私が大好きって言える。
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