涙に溺れてしまう前に。

「ゆゆー!またクラス一緒になれるかなぁ。ドキドキするねぇ!」



「うん、でも一緒じゃなくても家隣なんだからいつでも話せるよ」



私たちは高校生ライフ2年目を迎えようとしている。



「もー!またそうやって言うー!ゆゆだって本当はなつと同クラなりたいん



でしょぉ?」



フリフリフリフリ。



なつに尻尾があったら、きっと猛スピードで振れていることだろう。



「何バカなこと言ってるの、よそ見しててコケても知らないんだから」



「ぷぅ!ゆゆの恥ずかしがり屋ぁ」



そして可愛らしいほっぺを風船のように膨らますなつ。



リスっぽい…。


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