私が彼を好きな理由。


彼は好きだ。


私の長い黒髪が好きだ。
白い肌が好きだ。


華奢で弱そうな私を、
私の全てを彼は好きだと言った。


「……レイは優しいね」


彼は自分の見えないところで、私が何をしているのかきっと知っている。


なのにその上で、それでも私を好きだと言う。





私も好きだ。
そんな彼のことが好きだ。


だけどそれは外見でもなく中身でもない。


冷たいコンクリートの上で、私が何をしているのか知った上で、外で2時間も待っていてくれることでもない。

わざわざ手帳を忘れたふりして、男に会う口実を作ってくれることでもない。



彼はなぜ、こうなる事を知っていながら、この男の元に私を誘うのか。


それはきっと彼が、
私が彼を好きな理由を知っているからだ。

その理由がなくなると、
私が離れていくと知っているからだ。



私が彼を好きな理由。
それはただ一つ。





彼がこの男の、弟だから。



ただ、それだけだ。





-END-
< 7 / 7 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

麗しの彼を押し倒すとき。

総文字数/85,576

恋愛(逆ハー)162ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
“この日私は最大のミスを犯した” 「自分が何してるか分かってる?」 密室で : : * * あの男を押し倒してしまったのです 「待って待って!意味わかんないっ!」 【お騒がせボケガール】 桐谷 柚季(きりたに ゆき) ずっと会いたかった幼なじみ達は 実は全員、○○だった……? 親の転勤から逃れるため 9年ぶりに戻って来た土地。 そこで明かされたのは 私のとんでもない勘違いだった。 *・.*・°.・*・✳︎・*・.°・*.・* 「そんなこと言って、俺がこの世から消えたら?」 「その時は…私も消えるんじゃないかな」 「………バカだね、柚季は」 こんな生活は 私には刺激的すぎる…のか? ✳︎ * : . 久しぶりのわちゃわちゃストーリー 楽しんで書いてます*\(^o^)/* 感想お待ちしております☆ * °. * . ✳︎ . * . ✳︎ .* .° * ©星川しずく 2013.4.15
たとえばこの世界で君と2人きりなら

総文字数/485

恋愛(純愛)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「ねぇ、死ぬの?」 先の見えない暗闇の中、 彼は不思議そうに聞いた。 花園 蘭 Hanazono Ran × 広瀬 太陽 Hirose taiyou 「一緒にいられない事の方がつらい」 そう嘆いたのはあいつ 「ほら、おいで」 そっと胸を貸してくれたのもあいつ 「蘭、笑って」 いつも太陽みたいに笑顔のあいつ あなたのオレンジの髪色は こんな私には眩しすぎる。 「俺を殺してからにしろよ」 彼はあの日、涙を流した。 ©Syuri 2013.4.15
最高で最悪な私の天敵-あまのじゃくなアイツ-

総文字数/0

恋愛(オフィスラブ)0ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
未編集

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop