空を見つめて

内緒話



ある日、病院が休みの時

先生は忙しいのに時間を作ってくれた。


先生「この頃はどう?」



「もうすぐだと思う。」


先生「なにが?」


わかってるくせに。医者なんだから。


「死ぬの。」


先生「前にも言った通り、生きたいって思わないとだめなんだ。分かる?」


「先生にはわからないよ。わたしの気持ちなんて。」

先生「なんでそう思うんだい?」


「人の気持ちなんて、その人にしかわからないよ。」

先生「そうだね〜。」


「私は生きていてもしょうがないし、死にたいんだよ。
親に愛されなくて、捨てられて。
怖かったんだっーーー。


だ、っだって、ぇ。誰からもいらないって、、、。わっ私は、私は、いらないって。ぁっあの、親から、言われて。
なんで、わたしだけ、たっ助かったのかなって…。」


先生は黙って聞いていた口を開き、

先生「俺には君が必要だよ?」


と優しい声で言い聞かせるように言った。




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