クール系女子の2度目の恋

-入学式-

そう、今日は入学式


もう6時半で、朝食の時間まであと30分なのに


制服に着替えたくない


嫌だ


まるであの頃に戻るみたいで


まるであの頃の記憶が鮮明にバックしてくるようで…


ダメだ…耐えろ…他のことを考えれば……

コンコン___


静かにノックの音が響き渡った


「はい…。」


「麗華様。凛でございます。お着替えはすまされましたか?」


凛さんか…


着替えてない


お父さん達に聞かれてきたんだな


「すみません。あともう少しなので。」


着替えてないとは言えず、着替えてる風を装った



「…麗華様。もし、着替えるのに戸惑っていらっしゃるのなら…大丈夫ですよ。頑張ってください。」


そう優しい声で言ってくれた凛さん



______『大丈夫』


あぁ


その言葉にどれだけ救われれば気が済むかな



凛さんには…



何でもお見通しなのかな…



「ありがとう、凛さん。」


「いえ。では朝食の準備が終わり次第また参ります。」


そう言ってパタパタと去ってしまった





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