私-前編-

真実

しばらくすると１台の単車の音が近づいてきた…


眩しい位のライトで照らされた私は目を閉じた。



乗ってた人は単車を停めるとこっちに近づいてきた―…



風でなびくｻﾗｻﾗの髪―…





バシンｯ―…


叩かれ…た……？


私は頬を抑えた―…


その人を見る事が出来ない―…


暫らく俯いてると今度はきつく抱き締められた―…



「相変わらずちっけーな」
その声は震えていた―…




『…―アキ……ふぇ〜ん…
…ごめんなさい…』


私はその声に安心して泣いた―…




アキは優しく頭を撫でてくれた―…





『……ホテル行きたい…』


私は様子を伺うようにアキに言った―…



「…おう。」



そしてアキと二人でﾎﾃﾙへ向かった―…