私-前編-
未遂
私はナツに電話をかけた。
プルルルル♪―…
プルルルル♪―……
―…出ない…?
『アキ!ナツがでない…』
私は何となくだけど嫌な予感がした―…
『ナツん家ついてきてくれへん?』
「おぅ!」
私とアキは兄には先に行くと告げるとナツの家へ向かった―…
ピンポーン♪―…
……―シーン……―
ドアノブに手をやると、鍵は開いていた…―
『ナツ〜?おばちゃ〜ん?』
玄関を見るとナツの靴しかなかった。
「お邪魔します」
アキは呟くとナツの部屋へ向かった。
「おい!」
あまりに大きなアキの声に驚いてナツの部屋へ走った―…
『ナツ!!』
ナツは大量の薬を飲んだみたいで、部屋には空になった瓶や錠剤が散らばっていた―…
慌てる私に対し、アキは冷静で、救急車を呼び、ナツは病院へ運ばれた。
ナツはすぐに胃の洗浄をしてもらい、何とか無事だった―…
ナツが一緒に来てくれてよかった…