私-前編-
別れ
疑い出したらキリがなかった。
「マジ信じてや!!」
『シンナー吸ってキスしてるの見て信じれると思う?』
「ちがっ…」
『もー嫌!疲れた。
アキなんて大キライ!!』
私はいつものように言ってしまった…――
「……そっか…。」
アレ?
いつもと違う‥
アキは悲しそうな目をしていた…――
『えっ?』
「じゃあ別れよ。
あの時は亜美が来るんわかってたからわざとした。
亜美の気持ちを確かめようとした俺が悪い。
でも俺はほんまに何もないから。
俺…亜美の事疲れさしてたんやな…
ごめんな。」
『……ッッ……ちが…』
私はいつものように笑って頭撫でて欲しかった…―
アキのあんな悲しい顔を見る為に言ったんじゃない…
私は涙がとまらなかった。