私-前編-

優しさ

それから毎日私は保健室登校を頑張った。




休み時間やお弁当の時は必ずナツ達が来てくれた。


私からは教室へ行く事はなく、ほとんど保健室から出る事はなかった。



たまに帰る時に噂で聞いた野次馬達が私をジロジロ見ていて視線を感じたが、私は気にしなかった。



今は私一人の体ではない。
                        
もし何か言って突き飛ばされたら?

                        
考えただけでも鳥肌が立つ。





                                    
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