3年目の恋

ざわ・・・ざわ・・・
「おいおい、またあいつら寝てるよ」
「先生おこじゃん」
「そこの2人~???」
先生の目線は一番後ろの席の2人の方を向いている
「神矢!!」
「え!?」
「榎本!!」
「はい!?」
「あなた達毎回私の授業で寝てて理解できてるの??」
「「できてまーーす」」
「本当だな?」

先生が不気味な笑を浮かべる
嫌な予感しかしない
これは━━・・・
当てられるな!!

「じゃ、神矢問1、榎本は問2を解け。」

ほら、当たった。
「じゃ、神矢から」
「ええ?幸子の気持ちをA~Dの中から選べ?」
「ほらっBだよ!B!」ボソッ
「いや、オレが考えるに幸子は悲しかったに違いない!」
え?まってよ、今答え教えてあげたのに!
「答えは・・・Aだ!!」
「答えはBです。」
ほら言ったのにーー!
「神矢は昼休み職員室。」
ほんとばかじゃないの??
はあ、なんで好きなんだろ
こんなやつ・・・

「次!榎本!」
「はい!この時の幸子の気持ちは・・・“いつもお世話になっていたのに何もできない自分の不甲斐なさを感じ申し訳なく思っている気持ち"です」
「そ・・・そのとおりだ。"申し訳ない“が、キーワードだ。」
やった!当たった♪
「榎本も昼休み職員室に来なさい。」
「ええ!?なんで!!?」
「い・い・か・ら」
「はい」


*******************

「あなた達ね、別にこのまま成績が落ちて進級出来なくてもいいならいいのよ?・・・・・・グチグチ・・・ちょっと!神矢聞きなさい!」
「あ、でも私は大丈夫ですよ(^-^)授業中寝ててもテストの点取れるんで!それに50位以内キープしてるんでしたくても赤点にはできませんよ!」
我ながら生意気なこと言ってるなw
でも、しょうがないよね!
「はあ、もういいわ、教室に戻りなさい」

「あの先生のうざさちび並みだな」
「うるさい。まずちびって言うな!」
「だってちびじゃん?」
確かに!私ちびだけど!!150cmしかないけど!!
「うるさいな!!頭の悪いあんたに言われたくないね!」
「はあー?これが普通なんだよ!!」

こんな友達みたいな関係でいいって思ってた。


事は急におきたんだ━━・・・。


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