愛しのヒーロー
別れは突然
8ヶ月もたち。お腹も大きく
私たちは幸せな日々を過ごしていた、







「お洗濯おわったー!
一休みしよーっと」


プルルルル…プルルルル…


「?」ガチャン


「もしもし?」

「東野さんの奥さんで
いらっしゃいますか?」


「あ、はい、どちら様でしょうか」

「警察の者ですが、
旦那様が工事中足を滑らせ転落して
しまい。今厳しい状況です。
○○病院へお越しいただけますか?」

「…ハァ…ハァハァハァ」

私は信じられなく急いでしたくをして
病院へ駆けつけた。

手術中のランプが照らされている。
この光が今とても憎い。


「私たちを…置いていくの?」


ランプの光が消え、医者が出てきた。

「先生!紳は」

「頭部を強く打ったため…残念です。」


「いや、いや!やだ!いやぁぁあ!」
私はそれからの記憶がない

目が覚めると冷たく動かない紳の姿。

「紳?私たちを置いていくのね。

私…がんばるよ。頑張って優を
立派に育ててみせるよ。だから、見てて」

私は眠る紳にキスをした。

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