キミだから・・・





すると、ガラッと教室のドアが開いて
有紗と空が入ってきた。



二人は、私たちが手を繋いでるのを見るなり、



「日愛と大地くん、やっと付き合ったの?もぉ...私2人が両想いなの知ってたから、くっつけるのがんばったんだよ?あーあ、疲れた......」



「有紗から話は聞いてたけど......
まぁ、僕も大地から相談とか受けていたからね....『どーしよー...日愛に酷い言葉ぶつけちまった』とか言ってたっけ?」



「ちょっ.....バカ野郎!なに余計なこと言ってんだよ、空っ」



「でも、よかったね、大地。
ずっと誰かに取られないか心配してたもんな?なんか僕も嬉しいよ......
日愛ちゃんと大地が付き合えて、」



そういって、如月くんは柔らかく微笑んだ。



「そーいえばもうすぐ夏休みじゃん?
日愛と大地くんも付き合えたわけだしさ、4人でどっか行かない?」



と、有紗の意見にみんなが賛成した。



「って言ってもよ?どこ行くんだよ」



「んー......買い物したり、海行ったり、お祭り行ったり?」



お祭り......?お祭りーー!!!!!!



「いこっ お祭り!絶対行きたいっ」



「言うと思った...... 日愛はお祭りとかそういうイベント好きだもんね?」



ハハッと有紗に苦笑された。



だって、お祭りとか楽しいじゃん!



私は一気に夏休みが楽しみになった。





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