バレンタイン*少しの勇気をください。
「はぁっ、はぁっ…っ」
物陰に隠れて東雲くんが追ってこないか確認する。
「薔薇野さん!!
どこにいるの⁉︎
なんで逃げるの⁉︎」
ごめんね東雲くん。
「俺、なんか悪いことした⁉︎
薔薇野さんが嫌がること何かした⁉︎」
してない…。
何もしてないよ…。
むしろ助けてくれた。
優しくしてくれた…。
あたしの自己満足なんだ。きっと。
東雲くんと東雲くんの好きな人が両想いになれればいいなって。