バレンタイン*少しの勇気をください。


「はぁっ、はぁっ…っ」



物陰に隠れて東雲くんが追ってこないか確認する。



「薔薇野さん!!
どこにいるの⁉︎
なんで逃げるの⁉︎」




ごめんね東雲くん。




「俺、なんか悪いことした⁉︎
薔薇野さんが嫌がること何かした⁉︎」




してない…。
何もしてないよ…。



むしろ助けてくれた。
優しくしてくれた…。







あたしの自己満足なんだ。きっと。









東雲くんと東雲くんの好きな人が両想いになれればいいなって。


< 60 / 93 >

この作品をシェア

pagetop