オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
帰り支度をしていると、
彩珠達グループが通りかかった。

「あっ、片岡くん!!
…体育で、倒れたって聞いたけん
心配しとったんよ。
もう大丈夫と?」

早いな。もう知ってるのか。

「…なんで知ってる?
って顔しとるね。」

「…別に。」

「…まぁ、なんで倒れたか
なんて事は
デリケートな問題やったら
ダメやから
聞かんけどね。
でも、心配はしとるよ?」

彩珠の、意外な一面だった。

元気で、明るくて
はしゃいでるだけの女の子。

そういう彩珠以外にも
そういう面があったのが驚きだった。

「あっ、いま意外だって思った?
あたしだってはしゃいでる
だけじゃないっちゃけんね?」

「…ぷっ…堪忍、そう思とったわ。」

「あー、ひどい!
どうせ、姉に見られませんよーだ。」

彩珠はふくれて先へ行ってしまう。

あいつ、姉だったのか。

彩花の方がしっかりしていて
姉だと思っていた。

「まぁまぁ、彩珠。
彩珠には彩珠のいいところがさ。」
と、大和。

「例えば?」

「あー、えーと。」

「…ほらやっぱりないんじゃん。」

わいわいと、言い合いながら集団は
下校してゆく。

俺はそれを眺めながら、
単純に、面白いなと思っていた。
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