オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
話し終えて、
彩珠は驚いたまま固まっていて、
彩花は今にも泣きそうな顔。

ほかの2人も何も言えないまま
黙ってしまっている。

無理もない。

「…ほら、そないな顔しなさんな。
俺は大丈夫やて。慣れてるしな。」

「…嘘ばっかり。
ホントは怖くて仕方ないくせに。」

こいつ、ホンマは心読めるんやないか?

そう思ってしまう不思議さが
彩珠にはあった。
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