オレンジ。~星空の下で。anotherstory~
本当の気持ち
どれだけ眠っていたのだろう。

キーンコーンカーンコーン…という
始業か終業かのチャイムで目が覚めた。

時計を見るともう夕方で、
倒れたのが昼前だったから
午後はずっと寝ていたことになる。

(…情けない)

そう思いながらため息をついたあと
ゆっくり体を起こす。

その時。
ガラッと保健室のドアがあいて
ひょっこり、梶山が姿を表した。

「…あ、起きてた。
今、話せる?」

「…ええよ。」

「ありがとう。」

梶山は礼を言うと、保健室のドアを
また、ガラリと閉めた。
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