ショタ系男子×ロリ系女子
体育館に行くと、受付にいた先生らしき人物から封筒をもらった。


封を開けると、そこには自分のクラスが割り振られていた。


「A組・・・2番・・・」


この学校は成績順にクラスが割り当てられる。トップで合格した私がA組なのは分かっていた。


出席番号はもちろん名前順。っていうか、私より前の人いるんだ。東京ではいつも一番だったから、なんか変な感じ・・・。


私は横一列に並べられた椅子の一列目の左から2番目。すなわち「A組2番」の席に座った。


しばらくすると、7人の男女がやってきて、数を数え始めた。座る席を探しているみたい。

2人の男の子と1人の女の子は数えずに座った。数えなくても分かる私の両隣と、私の右に座る女の子の隣。


ふわっといい香りがして、あ。女の子だな・・・なんて馬鹿げたことを思っていると不意に隣の女の子が口を開いた。


「なんか不思議。いつも香介隣にいたのに」


ヒイッ申し訳ない。ってか声可愛い。メッチャ可愛い。ロリ声か。ショタはまだ会えてないけど、ロリには会えたよ!!


「そんなこと言ったってしかたないべや」


香介。と呼ばれた男の子が聞きなれない口調でしゃべる。てか、てか!!しょたああああああああああ!!!!いたよ!!ショタ系男子!!!出会えたよ!!!神様ありがとう!!!


「・・・なんか隣のやつの視線キモいんだけど」

思わずガン見してしまった私の視線に気づいたのか、ショタくんは私をジト目で見ながら毒を吐いた。

「お前・・・その毒舌治せねえの?」


女の子の隣に座る背の高い男の子があきれたように言う。ってかイケボ。うらやま・・・


毒舌もいいと思いますよ!?ツンデレとか俺得なだけだし!!


「じゃあてめぇは場所と時を考えずに寝る癖なおんのかよ」


「治んないね」

ショタ君の問いかけにロリちゃんが即答する。ロリちゃんの答えが気に入らなかったのか、イケボ君は顔をしかめて言った。


「音悠もだべや。ところかまわず歌う癖治せっていつも言ってるべや」


な、なんか険悪ムード・・・?あの。喧嘩は良いけど、私を挟んで喧嘩するのやめてもらいます?

喧嘩するのはいいことだと思うよ。うん。『喧嘩するほど仲がいい』って諺(コトワザ)もあるぐらいだしね。うん。

っていうか、ところ構わず歌うって重症じゃないかな!?

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