クールな先輩の心を奪う方法
「もう、驚いたわよ!突然、婚約者連れて帰るとか言うから…とにかく、中に入って」

「入るぞ、美雨」
「…何で、呼び捨てなんですか?」

保田さんの耳元に囁く。

「婚約者を苗字で呼んだら、おかしいだろ?」

と、私の耳元に囁く。

そりゃそうだけど。
…なんで、私が保田さんの婚約者になってるの?

訳が分からないまま、時間だけが過ぎていく。

保田さんのご両親に、なぜかすっかり気に入られた私。

またおいで。と言う言葉を胸に、家を後にした。

「…説明してください。どういう事なんですか?」

「…佐々木は、俺が好き…違う?」
「…」

…ドン。
壁ドンの構図出来上がり。
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