クールな先輩の心を奪う方法
大地の言葉に目を見開くと、大地はフッと、笑い、私をまた抱き締めた。

「そんな顔してたら、今すぐ押し倒すぞ」
「なっ⁈」

「…バカ、冗談だよ。病人襲うほど、鬼畜じゃない…でも、もう少し、抱き締めさせて」

会社では、絶対見せない大地の言動に、ドキドキが、治まらない。

大地の甘々に魅せられて、益々好きが増えていく。

この人を手放したくない。
ずっとずっと、傍にいたい。

大地も、私と同じ事を考えてくれてるかな?

…⁈
ハッとした私は、突然大地から飛び退いた。
私の意味不明な行動に、大地は怪訝な顔をする。

「美雨?」
「…汚い」

「…は?」
「私、お風呂に入ってません!」

「…な、…そんな事?」
「そんな事じゃないです!一大事です!」
私の雄叫びに、大地は笑った。
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