悪魔なゾンビ少女

[少女]

｢変な顔してどしたの？｣
近くにいた女生徒の一人が四人の顔をみて怪訝な顔で尋ねた。
たが四人はその女生徒の問いには答えず、引き攣らせた顔のまま現実を受け入れられないでいた。
四人の目線の先には、昨日殺したはずの○○○○が立っていた。
顔は血の気が失せたように蒼白く、表情も虚ろげで身体もフラついていて生気を全く感じさせなかった。
○○○○がふと、四人へ顔を向けた。
四人へと顔を向けた事によりハッキリとわかる生気のない顔。
｢ひっ…｣
○○○○と目が合った実行犯の少年が小さな悲鳴を上げ、椅子から転げ落ちた。
教室の中に小さな笑いが起こった。
｢何やってるんだよ｣
といった声もしていた。
たが○○○○から目を逸らさず引き攣った顔を浮かべたままの四人と、蒼白い顔で四人を見ている○○○○に笑い声は薄らいでゆき、やがて教室の中はうって代わり静寂に包まれた。