悪魔なゾンビ少女
「じゃあ、何で…私は動いているの?この傷は…何?」
亮太から智輝に視線を移してから美香は尋ねた。
そして美香はその少年にも傷が見えるよう身体をわざと回転させた。
「そ、そんなはずはない!!だってそれじゃぁ…もう人間では無いじゃないか!!」
傷を見た智輝は頭脳明晰と言われている性格に似つかわしくない、非現実言葉を発しながら腰を抜かしていた。
それをみた美香は
「じゃあ、私…ゾンビ?」
相変わらず虚ろげな表情を維持しつつ、だがどうしても耐えられずに口元だけうっすらと笑みを浮かべて尋ねた。

*****
< 78 / 92 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop