【完】君と出逢って恋をした。
せっかく再会したのに…
嬉しいはずなのに……っ
「音羽!」
「え?」
グイッと後ろから手を引っ張られてバランスを崩した私はそのまま後ろに倒れた。
ボスっと音と共に風斗の香りに包まれた。
「ごめん、笑ったりして」
私の耳元で謝る彼。
その言葉に首を横に振った。
「違うの!…会えなかった3年の間に風斗が変わっちゃって勝手に寂しくなっただけ…」
「え?」
「だから気にしなーー…っ」
気にしないで って言おうとしたけど彼が私の唇を塞いだから言えなかった。
キスはほんの一瞬で…
「…可愛いこと言うなよ」