先生が、好き。



ドキン
ドキン



「…よかったわ、怪我なくて。
生徒に怪我されたらたまらんわ」



"生徒"


うちは強く手を握った。



「…先生にとって、うちはやっぱり
生徒…ですか⁇」



数秒の、沈黙。
息がしづらい。




「…大事な生徒だよ。

みんな」



キーンコーン カーンコーン…


予鈴のチャイムが…鳴った。

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