夢道
そこにある場所の中に、
人の中に入ることはできない。
だから窓から見える
範囲のところだけを見て
生きてきた。
最近では
窓の外をゆっくり見えるのは
夜のこの時間だけに
なってしまい、
暗くなってしまった
この時間では、
かすかに見える明かりだけが
壁の外の世界と
なってしまった。
その外の世界の明かりが
消える頃に、
私は部屋の明かりを消して、
ベットに入る。
暗い部屋の中で
目を閉じると、
今でも浮かぶのは
過去の思い出……。