結婚しても恋愛中だもん

結婚の挨拶

「だからさ〜。大事な話しがあんだよ」
「はぁ？そんなもんいいから‼︎」
ガチャッと切って、スマホをベットに投げる。

「どうしたの？何かご機嫌斜めですか？」「いやぁ？彩を紹介しょうと思って電話したら、お袋が、今から親父とデートだから邪魔するな！だとさ！」
「全く、変な夫婦だよ！」
…。「勇くんのお父さんとお母さんって
素敵だね。私も、そんな夫婦でいたいなぁ〜。」

しばらくすると、勇くんのスマホが
なった。「はぁ？今？？、おい！ちょっと‼︎」「きられた。」
「会社？何かトラブル？」「親父だよ。 近くまで用事があってこっちに寄るから
だってさ〜。

どうしよう。急だし取り敢えず勇くんのクローゼットを開けて以前買ってもらったワンピースに着替えた。

キッチンにいきお茶の用意をして、
「勇くん！私その先のお店にケーキ買いに行ってくるからお部屋掃除お願い！」
サンダル履きで、足早に彩が買い物にでかけた。
仕方なく、自分の普段の生活を反省しながら、片づけをした。

彩が、ソワソワしてる。何度も鏡をみたり、指差し確認なんて変な事してる。

ピンポン、インターホンがなった。
「勇人！来たぞ！」「あっ、えっと…。」「あら〜！可愛いお嬢さんねぇ〜。」
「初めまして、坂井彩と申し上げ…。もうしまする。？？」
「あはは！面白い子だなぁ〜！」
真っ赤になってしまった彩。

テーブルに座り、ご対面〜！

「俺。結婚する。こいつと。」
「勇人！こいつじゃないでしょ！ねぇ、あやちゃん」
ニコニコ笑うお母さん。
「こんな、威張り腐った息子で悪いねぇ
昔っから傲慢で態度大きくて誰に似たんだかぁ！」
「親父だろ⁈」「何抜かしてる！俺はそんな傲慢とか程遠いな、なっ母さん！」
ぷってお母さん。
「あやちゃん。勇人でいいの？」
「あの…。勇くんが良いです。勇くんじゃなきゃ嫌です。」
「なんて可愛いの！私、女の子欲しかったの！娘ですって！きゃほって気分！」
何だか楽しい。さっきまでの緊張はどこに？

「これから買い物デートよ！あやちゃん
いいものあったら買ってくるからね！」
娘いい響きなんて言いながらご機嫌で帰って行った。
「ゆ〜く〜ん！」ガシッ。抱きつく彩。
胸の辺りをスリスリ。
「どうした⁇」「怖いお父さんお母さんだったらって、勇くんには、相応しくないって思われたらって、でも、すっごく
優しくて、あったかい二人で…。」
「…嬉しすぎて。やっぱり優しいのは、あんな二人の子供だからだね。勇くん」

なんだか愛しさが込み上げてきて俺は
彩を強く抱きしめた。
「今度は、彩ん家行かないとなぁ！」
「その事なんだけど、お父さんよりも、
お兄ちゃんが、多分…。手強いかと…。」それから、一週間程して彩の家に向かった。