君と春を



寝室の鏡で化粧を直していると慎汰さんが私を呼んだ。

「美月、おいで。」

かちゃりとドアを開けると…

「慎汰さん?真っ暗……」

「こっち。おいで。」

暗い部屋の中をゆっくりエスコートされて歩くと、テーブルに淡い灯りが見えた。

「慎汰さ……、これって……」

イスに座らされ、灯りの先をみる。

そこにあるのは小さなケーキと…
小さなプレート。

ーHappy Birthday Mitsuki

Love You Forever

From. Shintaー

その言葉に目を奪われ動けない私をイスの後ろに立つ彼がそのまま抱きしめる。

「愛してるよ。

ずっと、ずっと、君を愛して………

何があっても、守るよ。」

彼の心がダイレクトに伝わってくる。

自分の心が震えるように喜んでいるのがわかる。

「……慎汰さん……、

私、こんなに幸せでいいんでしょうか。

この気持ちを、どうやってあなたに伝えればいいかわからない……」

「……笑っていて。

泣いてるのも怒ってるのも…無表情なのもいいけど、やっぱり笑顔が一番だよ。」

頬に落とされるキス。

甘くて優しい……

「…………あと、俺に攻め立てられて啼いてるの顔もすっごい好きだけどね。

それは後で。先にケーキ食べよ。」

「…………何てことを……」

そして一緒にケーキを食べ、

そのあと私は………

茉莉との再会で感じた不安を打ち消すように何度も激しく攻められ、啼かされた。



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