君と春を



月曜日。

美月は至って普通どうりに出勤してきた。

挨拶も、コーヒーも、無表情も、何ひとつ変わりない。

だけど………違う。

美月はまた冷たい空気を纏っている。全身で、あのことには触れないでと言っている。

……今は、見守るしかないのか。



< 136 / 222 >

この作品をシェア

pagetop