りんご飴
それぞれの幸せ。

颯斗side


やっぱりこねーのかな。あいつ。

もう2時間たったし。来なくても仕方ないか。彼氏と行ってるんだろ。

俺は好きな女の幸せも願えない、最低なやつだ。

でも、それは愛してるからこそ離れたくねぇんだ。

美音菜。お前が好きだから離したくない。
俺から手放した。


そんなことわかってる。それでも離したくない。


なぁ。美音菜。戻ってきてくれよ。


俺以外の奴なんかと愛し合わないで。

俺しか愛して欲しくない。



そんな俺は……わがまま。なのかな。



< 83 / 100 >

この作品をシェア

pagetop