アイドル様の秘密【上】


「じゃぁ…千香?」


メガネをかけながら聞く。


〝こくりっ〝


そう頷く。


「飛沙…おいで?」


灰夜はソファに腰をかけ言う。


灰夜の言われたとおりに隣に座った。


「飛沙がどう感じてるのか俺は少しだけ気づいてたよ。だけど俺はまだ餓鬼だったからさ…一番守らなくちゃいけない娘を傷つけてた。千香はお前のことも考えて離れて行ったんだ。」


灰夜はそう話した。

< 96 / 224 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop