あなたの優しさが…雅樹の想い
知られたくねぇ過去は
誰にしろある。
ただ、美咲の場合
全てを知られたくねぇんだろう…
俺は、そんな美咲の過去もひっくるめて
美咲を受け止めたい
これからの美咲の人生
笑って生きさせてやりてぇ。
ま…俺の隣で……だけど。
「私の過去を知ってもですか?」
そう口にした美咲の瞳は
今にも泣きそうになっていた。
美咲の不安を一つずつ
取り除いていこう。
だから言ったんだ
『俺はそんな小さい奴じゃねぇ』