誠の華-アサガオ-

無口な美青年









試衛館の庭の木に桃の花が咲き始め、春の訪れを感じる今日この頃。




雪はふでにおつかいを頼まれていた




「おじさん、鱚くださーい」



「おう雪ちゃん、今日も可愛いね。さっき八百屋のおっさんからもらった山椒わけてやるよ!」




「わぁ、ありがとう!」




雪は江戸の商人たちにえらく可愛がられているため、品物をおまけしてもらえることが多い。



ふでが雪におつかいを頼むのはそれが狙いである。




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