今日から生徒会!
ーそれは遡ること数週間前ー

1時間目、2-3の授業にて。

「えぇと、これから配る紙に生徒会に相応しいだろうと思うやつの名前かけよ〜」
先生が配っている紙は生徒会選挙に出る人を決める、推薦用紙。
推薦の数が多かった3人の生徒は必ず立候補者として生徒会選挙にでなければならない。
推薦用紙には1名だけ書かなければならない。
…私には、関係ない話だが。
去年、自分の学級の級長をして学年委員をしたくらいだ。それだけで候補にあがるわけがない。

配られてきた紙を見てシャーペンで自分の名前を書き、考え込む。
(誰がいいのかな…)
去年の学年委員長か、あるいは分野別のトップの成績を収めている人にするか。
とりあえず、適当に去年の学年委員長の名前を書きシャーペンを置いてのんびりとする。
(はぁ…生徒会ねぇ…)
憧れていないことはない。
だが自分にとって、生徒会とは遥か高く、そしてとても偉いのだ。
そんなところに入ってもいいのか。私なんかでいいのか。
まぁ、自分にとってはないであろう話だなと思っていた。

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