色恋 〜Colorful Loves〜
私は、遊女だ。


といっても、そのことを卑下したりはしていない。


むしろ、誇りにさえ思っている。



なぜなら、私は最高級の娼婦だから。


はした金で下劣な男たちに身体を売り、日銭を稼いでその日暮らしをしている下々の遊女たちとは、格が違う。




私の身体を自由にできるのは、高位の役人や裕福な商人のように、知力と財力と権力をあわせ持った、最高級の男だけ。




私はこの美貌と才覚をもって、自らの力でこの地位を手に入れた。



男たちが喉から手が出るほどに私を望んでも、たやすく手に入れることなど到底できない、この地位を。



下品で貧しい野蛮な男など、天と地がひっくり返っても、指一本触れることさえ許されないのだ。




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