色恋 〜Colorful Loves〜
一面オレンジ色に彩られたスーパーの駐車場で、私の目から一粒の涙がこぼれた。





「………ありがとう」





涙声でつぶやくと、長谷川くんが、





「よっしゃあ!」





とガッツポーズをした。





子どもっぽい仕草に、ふふっ、と笑いがもれた。




私は、泣きたいんだか笑いたいんだか、自分でも分からなかった。





あっけないほどかんたんに、私の新しい恋がはじまった。






夕陽のシャワー * Fin.




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