オオカミくんと秘密のキス
はしゃぎながらリビングを出て、また階段をかけ上がって行く弟達。私と尾神くんははぁとため息をつきホッとする。
お互いのため息が重なり見つめ合うと、私達はクスクスと笑った。私達は椅子に座り食べかけの雑炊に手を伸ばす。
私…尾神くんの事どんどん好きになってる…
これからもっと好きなっていくのかな…
少し冷めた雑炊を口に運びながら、目の前にいる尾神くんを見てそう思った。
ピンポーン…
9時過ぎ
尾神くんの家のベルが鳴り、私と弟達は玄関に行き鍵を開けた。
ガチャ
「オース!母ちゃん帰ってきたぞ~」
玄関のドアを開けると、仕事帰りのお母さんがスーパーの袋を持って私と洋平を迎えに来てくれた。
「お帰り!迎えに来てくれてありがとう」
「いいのいいの。凌哉くんの具合どう?」
「ご飯食べて薬飲んで寝かしたんだけど、多分さっきよりは良くなってると思う」
薬飲んですぐ寝かせたけど、あれから熱計ってないから正確にはわかんないけど…
「こんばんは…」
すると、リビングからマスクをつけた尾神くんが出て来る。
「あら♪凌哉くんね?遅くなっちゃってごめんなさいね…具合はどう?」
尾神くんに話しかけるお母さん。
「いえ…今日は沙世…さんに看病や弟の面倒見てもらったのでだいぶ回復しました」
さ、沙世さん?
尾神くんから「さん」付けで呼ばれると、ブルっと寒気がする。
「…まだちょっと顔色が良くないけど…とりあえず良かったわ。こちらこそ子供達が遅くまでお世話になっちゃってすいませんでした…お母さん今日はお仕事で帰れないんでしょ?」
「はい…帰るのは明後日になるってさっきメーがありました」
「そう…お仕事大変ね。あ、そうだ。良かったらなんだけど…今夜隆也くんうちで預かりましょうか?」
「え…」
お母さんの提案に尾神くんと隆也くんはキョトンとしている。
「一晩ゆっくり寝てちゃんと体を休ませた方がいいわよ。隆也くんの事は心配しないで?明日は学校休みだし、明日の夕方にはちゃんと送るから。それに洋平だって喜ぶしね!隆也くんはどう?今夜うちに来る?」
お母さんが隆也くんに聞くと、隆也くんは少し迷ったあと尾神くんの顔を見た。
「…洋平んち行ってもいい?」
控えめで小声だったけどちゃんと聞こえた隆也くんの声。尾神くんは優しく笑い、隆也くんの頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
「今日はお前のこと構ってやれないから、お言葉に甘えさせてもらえ」
「ほ、本当?」
「やったな隆也っ!今日は俺んち泊まれるんだぜ!?朝まで怖い話しようぜ!!俺んちでっかい懐中電灯があってよ、それで…」
隆也くんに抱きつく洋平は興奮してわけのわからないことを連発している。でも隆也くんも嬉しそうだ。
「その代わりちゃんと宿題もやる事!いいね?」
「へいへい」
「はい!」
「よろしい」
お母さんはまるで先生みたいに振る舞い、弟達は生徒のように返事をした。
「じゃあ泊まる準備して来る~」
「俺も手伝う~!」
ふざけ合いながら階段を上る洋平と隆也くんは、本当に嬉しそうだった。
「すいません本当に…今夜は弟がお世話になります…」
お母さんに丁寧に頭を下げる尾神くん。
尾神くんて…すごい礼儀正しいな。そういうところもかっこいい…
「いいのよ~いつも沙世と洋平がお世話になってるんだし!凌哉くんも早く風邪治してね!」
「はい」
「あ、あと明日は朝から沙世をここに来させるから何でも言いつけなさいね」
「…はぃ、……え?」
は?
「何言ってんのお母さんっ!??」
お互いのため息が重なり見つめ合うと、私達はクスクスと笑った。私達は椅子に座り食べかけの雑炊に手を伸ばす。
私…尾神くんの事どんどん好きになってる…
これからもっと好きなっていくのかな…
少し冷めた雑炊を口に運びながら、目の前にいる尾神くんを見てそう思った。
ピンポーン…
9時過ぎ
尾神くんの家のベルが鳴り、私と弟達は玄関に行き鍵を開けた。
ガチャ
「オース!母ちゃん帰ってきたぞ~」
玄関のドアを開けると、仕事帰りのお母さんがスーパーの袋を持って私と洋平を迎えに来てくれた。
「お帰り!迎えに来てくれてありがとう」
「いいのいいの。凌哉くんの具合どう?」
「ご飯食べて薬飲んで寝かしたんだけど、多分さっきよりは良くなってると思う」
薬飲んですぐ寝かせたけど、あれから熱計ってないから正確にはわかんないけど…
「こんばんは…」
すると、リビングからマスクをつけた尾神くんが出て来る。
「あら♪凌哉くんね?遅くなっちゃってごめんなさいね…具合はどう?」
尾神くんに話しかけるお母さん。
「いえ…今日は沙世…さんに看病や弟の面倒見てもらったのでだいぶ回復しました」
さ、沙世さん?
尾神くんから「さん」付けで呼ばれると、ブルっと寒気がする。
「…まだちょっと顔色が良くないけど…とりあえず良かったわ。こちらこそ子供達が遅くまでお世話になっちゃってすいませんでした…お母さん今日はお仕事で帰れないんでしょ?」
「はい…帰るのは明後日になるってさっきメーがありました」
「そう…お仕事大変ね。あ、そうだ。良かったらなんだけど…今夜隆也くんうちで預かりましょうか?」
「え…」
お母さんの提案に尾神くんと隆也くんはキョトンとしている。
「一晩ゆっくり寝てちゃんと体を休ませた方がいいわよ。隆也くんの事は心配しないで?明日は学校休みだし、明日の夕方にはちゃんと送るから。それに洋平だって喜ぶしね!隆也くんはどう?今夜うちに来る?」
お母さんが隆也くんに聞くと、隆也くんは少し迷ったあと尾神くんの顔を見た。
「…洋平んち行ってもいい?」
控えめで小声だったけどちゃんと聞こえた隆也くんの声。尾神くんは優しく笑い、隆也くんの頭をぐしゃぐしゃと撫でた。
「今日はお前のこと構ってやれないから、お言葉に甘えさせてもらえ」
「ほ、本当?」
「やったな隆也っ!今日は俺んち泊まれるんだぜ!?朝まで怖い話しようぜ!!俺んちでっかい懐中電灯があってよ、それで…」
隆也くんに抱きつく洋平は興奮してわけのわからないことを連発している。でも隆也くんも嬉しそうだ。
「その代わりちゃんと宿題もやる事!いいね?」
「へいへい」
「はい!」
「よろしい」
お母さんはまるで先生みたいに振る舞い、弟達は生徒のように返事をした。
「じゃあ泊まる準備して来る~」
「俺も手伝う~!」
ふざけ合いながら階段を上る洋平と隆也くんは、本当に嬉しそうだった。
「すいません本当に…今夜は弟がお世話になります…」
お母さんに丁寧に頭を下げる尾神くん。
尾神くんて…すごい礼儀正しいな。そういうところもかっこいい…
「いいのよ~いつも沙世と洋平がお世話になってるんだし!凌哉くんも早く風邪治してね!」
「はい」
「あ、あと明日は朝から沙世をここに来させるから何でも言いつけなさいね」
「…はぃ、……え?」
は?
「何言ってんのお母さんっ!??」