君色のフレーム



ホームから見下ろす住み慣れたはずの街は、吹雪き始めた雪のせいで、


前も後ろも、横すら見えない。




責め立てるように、雪が僕をめがけて降ってきて、



右手に握った携帯と共に、

ゆっくりと、瞳を閉じた。


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